こんにちは。
1度は耳にしたことがある「五十肩」
50歳前後に生じる特に誘因のない肩関節痛のことを「五十肩」と言われています。加齢による組織の退行変性を基盤として微細損傷から炎症が起こり肩周囲に波及することが原因と言われています。
その五十肩ですが適切な治療をしないと痛みが消失した後も腕が上がりにくい、後ろに手が回しにくいなどの症状が残ってしまう可能性があります。
急性期、慢性期、回復期と段階があり
(急性期)
・特に誘因なく運動痛が起こり自発痛、夜間痛も生じる
・徐々に自発痛、夜間痛が増悪し運動痛も強くなる
・特に内外旋動作で激痛が生じるようになり髪を結ぶ動作などが制限され数ヶ月持続する
(慢性期)
・自発痛、夜間痛が消失するが肩関節の拘縮が起こるため寝返りをすると痛みで目が覚める
・拘縮は急性期のまま残存するかより悪化する
・自発痛が消失することで徐々に可動域が広くなっていきこの状態が半年〜1年続く
(回復期)
・可動域が改善し半年ぐらいかけて回復し続けるが発症前の可動域までは回復しないといわれている
治療内容として
消炎鎮痛薬、筋弛緩薬、局所麻酔薬、ヒアルロン酸の関節内注入などで痛みの原因である炎症を抑えます。その後徐々に痛みは治まりますが、動作での痛みや肩関節の可動域が制限されるためリハビリにて
・日常生活で痛みが出ないように動作指導
・夜間痛に対するポジショニング指導
・可動域改善に向けて運動療法
を早期から行うことで回復が早くなり腕が上がりにくい等の後遺症も残さないようにできるため
自己判断に任せずまずは専門の整形外科にかかることをお勧めします。